2008年08月26日

8年半という年月を経て

大学時代に知り合い、5年半のつき合いをしてきた近しい友人が、急遽、香港に帰国することになった。
彼女は8年半前に留学生として来日、学部と大学院で学び、英語教員の免許も取得し、いろいろ就職活動をした後に、日本の大手企業を選んで入社した。進学や就職、家族関係、恋愛など、さまざまな異文化体験の場面でお互いの相談にのってきた仲だ。

そんな彼女に転機が訪れ、ついに日本での生活にピリオドを打つことになった。

8年半の彼女の日本生活は、ちょうど私の9年間のアメリカ生活の時間の長さと同じである。違う点は、彼女ははじめから一人で生活してきたこと。私は家族と一緒だったこと。この差は大きいと思う。

けれど異文化経験が長い者どうし、分かり合えることは多かった。友人は、日本社会で、これまでどれほど努力してきたことだろう。どれほど言葉や制度、文化的の違い、あるいは共通点について考え、受け入れてきたことだろう。そしてさまざまな出会いをしてきたことだろう。

今となると、香港に「帰る」というよりは、新しい土地で「再出発する」感覚に近いようだ。

「この際に、自分の生きかたを考えたい」
「自分の力で帰るわけだから、何の悔いもない」
彼女はそのようなことを言っていた。

外国人として暮らしてきた彼女に、日本社会はどのように映ったであろうか。どれだけ多様性を受け入れられる社会であろうか。

一個人として認め合い、私に信頼を寄せてくれていた彼女に感謝したい。8年半の思い出を忘れないでね。そして温かい友情をほんとにありがとう、と彼女に伝えたい。


posted by mm at 22:53| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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